2020年10月15日木曜日

とあるアニメ制作スタジオでの出来事

 とあるアニメ制作スタジオでの出来事



とある話数、作品のラインプロデューサー、担当話数の演出、制作、CGディレクターに相談なしに監督が直接外部のモデラーにキャラクターモデル発注。担当話数の演出さんには事後報告でいくつかのカットを3Dで行くと連絡することに。

どのカットをどの原画マンに割り振るか、CG[はどのスタジオに割り振るかも監督自身が直接決める。制作、CGの意見は聞き入れず何かいえば「監督として困る」の一言。監督のコンテのスケジュール激遅れで関係スタッフ全員困ってるにもかかわらず。

発注先のスタジオスタッフとの打ち合わせで「○○は撮影にやってもらう」というが、撮影監督には事前に相談もなし。

原画チェックはしないのか本撮映像上がってから作画エフェクトイマイチなのでCGでとリテイク。放送まで一週間もない状況で。

「エフェクト作画で行きます」と自ら言ったものの、音のタイミング用にCGで仮エフェクト乗せたら諸々リテイク。結局CGで新規に作ることに。

アニメ「SHIROBAKO」の作品の中のスタジオが天国のような素晴らしいスタジオに見えるぐらいひどいスタジオだった。

残った業務委託CGスタッフは社内で一人で作業。ほとんどの作業を外部スタジオにお願いするも放送期間中は常に2~4泊会社に泊まり。休みは月に一回取れるぐらい。

少なくともCGの人間にとってはスタジオに入って仕事を受けるとひどいことになる可能性が高く、一線を引くどころか3,4本線を引かないと仕事を受けるのはかなり面倒なことになりそうな感じだった。CGや撮影スタッフは単価ベースの原画と違い固定給なので仕事を大量に振ってこき使えばいいと思ってるのか仕事はかなり無茶なうえ、スタッフの育成など余裕がない。

そもそもあの監督、人の言うこと聞かない典型的なワンマンタイプの人だったらしい。反対意見を自分に対しての攻撃と受け取るのかとにかく人の意見を受け入れない。社員は基本的にイエスマンになるしかないような会社。